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『ITの力でこれからの建築を創る』伊藤拓也、起業のリアル

『ITの力でこれからの建築を創る』伊藤拓也、起業のリアル


伊藤 拓也(イトウ タクヤ)(24)ー

京都大学大学院 建築学専攻に所属。

父親の仕事の都合で3歳から8歳までアメリカに在住。

大学三回生の頃に、先輩が運営していた事業を引き継ぎ、後に法人化。

現在、大学院を休学しながら株式会社THE PERS(ザ・パース)を経営している。

建築業界・教育の課題をITの力で解決する


ー 現在はどういったお仕事をされているのですか?

建築教育・建築業界の課題をIT化により解決する仕事をしています。

ー 建築業界のIT化とは具体的にどういったことをしているのですか?

現在株式会社THE PERSではBEAVERというサービスを運営しています。

・建築学生に対して動画を使ったIT教材の提供(BEAVER STUDY)
・建築学生のオンラインコミュニティの運営(BEAVER SHARE)
・建築学生と企業のインターンマッチングサービス(BEAVER WORK)

の3つを運営しています。(BEAVER WORKのみ2020年リリース予定)

建築業界の背景として、海外に比べて日本の建築は教育と業界そのものがITに疎い。という点が挙げられます。

自分も4年間建築学生として大学に通っていましたが、IT化の進まない大学教育には疑問を抱いていました。

この課題を解決する為のサービスになっています。

大学に変わる建築学生のオンラインコミュニティを作り、そのコミュニティに対して教育を行い、学生の不足している面を補った上で社会に送り出す。

この一連の流れを作り、ITの知識と技能を持った若い人材を社会に送り出すことで建築業界を「IT化」させることを目的としています。

起業したきっかけ


ー 起業を考えるきっかけは何かありましたか?

実はきっかけは特に無かったんです。(笑)

ー ではなぜ経営者になったのですか?

先輩が代表を務め、そこにスタッフとして参加した当時はまだ大学三回生でそのまま大学院に進むつもりだったんですが、周りの大学院に進んだ先輩を見ているとそんなに充実した日々を送っているようには見えなくて…。

それなら学生の段階で事業の運営に携わってみようと思って参加したのがTHE PERSでした。

だから「経営者になりたい」というより「経験として経営を学びたい」という想いでやっていました。

しかし、やっているうちに事業やビジョンが大きくなっていき今に至ります。

起業を決めて一番はじめにしたこと


ー 事業を引き継いだタイミングで一番はじめにされたことって覚えていますか?

スタートアップとしては特殊なケースだと思うのですが、現在で約20名ほどメンバーがいて、そのほとんどが学生という状態になっているんです。

人数がとにかく多かったので、どうしてもマネジメントが課題でした。

代表を引き継いだ当時はメンバーは10人程でしたが、それでも半数以上が先輩だったので組織のマネジメントをしっかりとすることが最初に取り組んだことですね。

いじめられていた過去が今の自分をポジティブしてくれた

小学生時代、学校でいじめられていた経験があり居場所がありませんでした。

学校に居場所が無かったこともあり、幼少期から好きだった折り紙やペーパークラフトなどのモノづくりに没頭していました。

しかし、今思うと良い経験だった、むしろありがたかったなとポジティブに捉えています。

モノづくりの経験が建築という道に進む原点になりましたし、

いじめてきた彼らと同じ中学に通うのが嫌で受験したおかげで今の友達に出会えたり、色んな経験ができました。

そういった経験は事業を引き継いだ時にも活かせました。

今まで先輩だった方々が「伊藤さん、どうしましょう!」っていう風に相談して来られるようになったので身の振る舞い方に困っていた時期がありました。

その当時は業務よりも自分の心のバランスを取るのが難しかったのですが、過去の経験から物事をポジティブに捉える事ができたので乗り越えることができました。

まあ、面白い体験ができたなとは思ってます。(笑)

スタカフェ大阪を利用したきっかけ


自分の会社と並行して、小谷 爽さんがやっているCrisp Codeという会社の創業時代から携わっていたのですが、

当時、BEAVERのサービスを開発しこれからリリースしていくというタイミングだったのですが、「もっと良いサービスにするために見落としている点があるんじゃないか」と不安がありました。

そこでコーディネーターの方と相談させて頂きアドバイスを頂いて、不安だった要素の解決に繋がりました。

>> 小谷 爽さんのインタビュー記事はこちら!!

今後の展望


ー 事業において今後の展望を聞かせていただきたいです

時代の変化を考えると、現在はVR・AR・3Dプリンターなどの技術が登場し、今後はIoTやドローン、自動運転などの技術も建築業界に関わってくるだろうと思っています。

業界がそれらの技術に対応できなければいけないので、技術の進歩に伴ってBEAVERをアップデートしていこうと思います。

コミュニティでは学生のみならず、社会人まで。教育に関しては初学者レベルから実務者レベルまで、また学習コンテンツの対象を先ほど述べたような新しい技術にまで広げます。マッチングも転職やフリーランスのビジネスマッチングまで広げようと考えています。

業界の変化に合わせてサービスを成長させることが、課題の解決につながると思っています。

リアル裏トーク

事業に失敗したら?


ー すみません。スタートアップリアルお馴染みの質問で、みなさんが気になることをズケズケ聞いていきたいのですが、ぶっちゃけ事業に失敗しちゃったらどうします?

アメリカに行きますね。

成功しようがしまいが関係ないんですけど、20代のうちにアメリカに行こうとは思っています。

原体験としてやはりモノづくりが好きだったので、今の会社の延長線上、または別の事業として3Dプリンターの業界にチャレンジしたいなと考えています。

もし失敗するとなれば、会社を畳んで一呼吸置いてアメリカに行きます(笑)

リスクには敏感

とは言ってもリスクにはかなり敏感で、心配性の親を説得するためにもあらゆるリスクヘッジを取っています。

例えば会社を経営するにしても、大学を休学しながらであれば失敗したとしても学生に戻れる、などですね。

今の会社が上手くいったとしても5年以内に軌道に乗せて、自分が日本に居なくても運営できる状態にするか、市場を海外まで広げるか。など、自分がアメリカに行ける体制を整えていきたいと思っています。

これから起業する方へメッセージ


ー さいごに10代、20代でこれから起業を目指す人に向けて何か伝えたいことはありますか?

起業と聞くとカッコいいイメージはありますけど、ただの選択肢の1つで、「社長」というのもただの役割でしかと思っています。

経営を通して人より偉い訳では無いと思えるようになったからこそ、マネジメントで悩んでいた自分が社長で先輩がメンバーだった時期を乗り越える事ができたと思います。

…社長が偉いと思い出したらやってらんないですね。(笑)

あとは単純に「楽しいよ」ってことを伝えたいですね。

自分は特に他人にスケジュールを決められるのが好きではなくて、大学の時間割を決める時も「なんで大学に自分の時間を制限されなくちゃいけないんだ」と思うくらいです。(笑)

そういう人間からすると、自分のスケジュールを自分で決められる起業という選択肢はとにかく自由で楽しいです!!

ー 伊藤さん、お忙しい中ありがとうございました!

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